この分裂が表面化したのは 2023年末です。GnuPG の作者が、IETF ワーキンググループの「crypto refresh」(2024年7月に RFC 9580 となったもの)に代わる仕様として LibrePGP を公開しました。LibrePGP の v5 鍵は v6 鍵と同じく SHA-256 のフィンガープリントを持ちますが、形式は異なります。GnuPG 2.5 はポスト量子鍵に v5 鍵を使います(ECC と組み合わせた ML-KEM-768 または ML-KEM-1024 で、2024年9月の GnuPG 2.5.1 で確定しました)。
利用者にとっての実用的なルールは次のとおりです。v4 鍵と RFC 4880 のアルゴリズムはどこでも使えます。v5 鍵は GnuPG と、LibrePGP を採用した実装で使えます。v6 鍵は Sequoia や OpenPGP.js などの RFC 9580 実装で使えます。新しい形式の鍵を公開する前に、それを検証する人やシステムが何を読み込めるかを確認してください。この説明は意図的に中立にしています。どちらのグループも、自分たちの設計のほうが優れた道だと主張しているためです。