SHA-224 と SHA-256 は 32 ビットのワードと 64 ラウンドを使い、SHA-384、SHA-512、切り詰め版の SHA-512/t は 64 ビットのワードと 80 ラウンドを使います。SHA-224 と SHA-384 は、それぞれ SHA-256 と SHA-512 を異なる初期値で計算して切り詰めたものです。衝突耐性はダイジェスト長の半分で、SHA-224、SHA-256、SHA-384、SHA-512 でそれぞれ 112、128、192、256 ビットです。
実際の選択は、組み合わせるアルゴリズムで決まります。P-256、RSA-2048/3072、HMAC には SHA-256(JOSE の ES256、RS256、HS256)、P-384 には SHA-384(ES384、CNSA)を使い、Ed25519 は内部で SHA-512 を使います。切り詰め版(SHA-384、SHA-512/256)は伸長攻撃に対して脆弱ではありませんが、切り詰めていない SHA-256 と SHA-512 は脆弱です。
NIST IR 8547(ドラフト)は SHA-2 を承認済みのまま維持していますが、SHA-224 の衝突強度をポスト量子のセキュリティカテゴリ 1 を下回る 112 ビットとしており、NIST の 112 ビット強度の共通鍵暗号の標準は 2030年に使用禁止になるとしています。