トークンは version.purpose.payload に任意の .footer を付けた形で、たとえば v4.public.… のようになります。暗号方式はバージョンごとに固定されています。v3 は NIST のアルゴリズム(公開トークンには ECDSA P-384、ローカルトークンには HMAC-SHA384 付きの AES-256-CTR)を使い、v4 は Ed25519 と XChaCha20、BLAKE2b-MAC を使います。事前認証エンコーディング(PAE)は、ヘッダー、ペイロード、フッター、任意の暗黙的アサーション(テナント ID のように、認証されるが送信はされないコンテキスト)をまとめて、署名または MAC の計算対象に結び付けます。
悪用できる alg ヘッダーも none もありません。また、バージョンと用途(purpose)のプレフィックスにより、ローカルトークン用の鍵が公開トークンに使われることも防がれます。鍵は PASERK(k4.public…、k4.local…)でシリアライズされます。ペイロードには JWT 形式の登録済みクレームを使います(exp、iss、aud は ISO 8601 または単純な文字列)。
PASETO は IETF の標準ではなく(仕様は github.com/paseto-standard/paseto-spec で公開されています)、ライブラリ、ツール、ID プロバイダーの対応も JWT より限られています。RFC 8725 に従ってアルゴリズムを固定して検証する JWT でも、ほぼ同じ安全性が得られます。PASETO デコーダーはトークンをローカルで解析します。