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KEM(鍵カプセル化メカニズム)

Encaps が公開鍵からランダムな共有秘密と暗号文を生成し、Decaps が秘密鍵でその秘密を復元する公開鍵プリミティブで、ポスト量子鍵交換では Diffie–Hellman に代わって使われます。
別表記key encapsulation mechanismKEMEncapsDecaps

Diffie–Hellman と異なり、KEM では両者の役割が非対称です。必要なのは鍵の保有者の公開鍵だけで、送信者は秘密を選べません。TLS は、クライアントがカプセル化鍵を送り、サーバーが暗号文で応答する形で、KEM をキーシェア(key share)のモデルに組み込んでいます。HPKE(RFC 9180)は DH ベースの KEM(DHKEM)とハイブリッドのポスト量子 KEM を定義し、RFC 9629 は CMS に KEM の受信者を追加しています。

安全性の目標は IND-CCA2 で、ML-KEM では藤崎・岡本変換によって達成されます。KEM 自体はどちらの側も認証しないため、プロトコルは署名や静的な鍵を加えて認証を行います。古典的な KEM とポスト量子 KEM を組み合わせれば(X-Wing や TLS のハイブリッド方式のように)、どちらか一方が破られない限り安全性が保たれます。

規格と参考文献

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