本文へスキップ
ecdsa.com

前方秘匿性

サーバーの証明書の鍵などの長期鍵が危殆化しても過去のセッションが暴露されないという性質で、各セッションの鍵を、使用後に破棄される一時的な鍵交換の値から導出することで実現します。
別表記perfect forward secrecyPFSFS

一時的な (EC)DHE や KEM による鍵交換では、サーバーの秘密鍵はハンドシェイクに署名するだけなので、後からそれを盗んだ攻撃者も、記録された通信を復号できません。TLS 1.2 の静的 RSA 鍵輸送では、同じように鍵が盗まれると記録されたすべてのセッションが復号されてしまいます。TLS 1.3 で廃止されたのはそのためです。

前方秘匿性の効果は、秘密情報が確実に削除されるかどうかで決まります。セッションチケットの暗号化鍵、キャッシュされたセッション、長期間使われる 0-RTT 用の鍵があると前方秘匿性は損なわれるため、チケットの鍵は頻繁にローテーションしてください。また、通信を記録しておき、後で一時的な鍵交換そのものを破る量子コンピューターを持つ攻撃者に対しては、前方秘匿性は役に立ちません。これに対処するのがハイブリッドのポスト量子鍵交換です。

規格と参考文献

すべての用語